白ange_beaute vs 黒huda氏
白ange_beaute vs 黒huda氏 終局図
開始 2004/04/05〜2004/05/25 終局


これはange_beauteの初 〜掲示板チェス〜の棋譜です。

掲示板チェスをさせて頂いた掲示板『Bulletin Board Chess』はこちらです。


1. e4 対戦相手が定跡フレンチ・ディフェンスを好む事を知っていたので、あえて練習のつもりで挑んでみる。
e6
2. f4 ただd4とマニュアル道理では無く、自分なりの攻め方で。
d5
3. e5
c5
4. Nf3
Nc6
5. c3 この時点でもd4を打つ気は無し。打つかもしれないって状況が大事であると思った。
Nh6
6. Na3
Nf5
7. Nc2
Be7
8. Bd3 一時的にd4とは打てなくなる。もともと打つ気は無く、問題はf1ビショップをどこに展開するかだった。
センターからの攻撃は定跡的になってしまうし、この段階ではc1ビショップの展開も必要としなかった。
(本当はいつでも展開できるようにしたほうが良いのだが、持ち時間も長いし相手に可能手を隠す意味もある。ディスカバードアタック(?)(ポーンを動かした後ろでビショップが狙いをかける=ディスカバードチェック)のようなポンポンと動かし使うのを視野にする。)
Nh4
9. 0-0 相手の手がNh4で無くBh4だったらキャスリングしなかっただけのこと。黒的にはBxf5を嫌うだろうし、Nh6と戻る結果となる。
その後にでもg3とし、Be7 Kg2でも良い。
Nxf3+
10. Qxf3
f5
11. exf6ep アンパッサンしないで固めてもよかったが、f6では無くf5と打ったのは、どっちかといえば打たれたくないと思われる黒の手なので取りに行く。
g4という手も面白いと思ったが、黒が0-0しなかったら、白がきつくなると思いやめる。
gxf6
12. Ne3 ここではQh5+と打ってキャスリングを不可にするよりも、今いかなくてもいつ行くか分からないという状況を与えることができると思った。
これは黒のセンターからの攻撃に対応させた。
Kd7
13. f5 孤立ポーンを作りにいく。避けようが取ろうが白はどちらでもよかった。
Kc7
14. fxe6
Bxe6
15. Bf5 Bxf5と取りに来れば、Nxd5+でポーンアップ。白は次のd3(d4)に備える。
Bf7
16. Qg3+ 当初の予定であった、d3,d4,またはb3とビショップを戦場に出す手ではぬるいと見る。
黒からのd4 Ne5 Bg6を打たれる前に先手で仕掛ける。最高でチェックメイト、最低でもポーンアップまで考えた手。
Bd6
17. Qg7 Qd6でもQg7であった。
Qe7
18. Bg4 ここではBxh7だったが、それが悪手であることに気付く。多少強引な手だが、確実なポーンアップを狙う。
Be5とやられてはきつい。次の黒の手はRag8(そしてd4)が考えられる。
この時の手として他に、Bh3/Bc2/Re1について考えた。
この時点で白の狙いとしては、Rxf6(Qxf6)/Bh5/Nxd5/Nf5等を状況に応じて対応させる。
Be5
19. Bh5 狙いどうりの手。黒からは取ることができず、ビショップ(クイーン)の交換後Nxd5+のポーンアップとなる。
Be6 この手は黒からしたら絶対手だが、完璧に抜けていた。
20. Qxe7+ h6に逃げてもQf8でクイーンの交換を強制される。この場合、黒に展開をもさせてしまうため却下。
こっちから取りに行くと、動きが制限されていたナイトが立て直してしまうためこれも却下。
しかし、この2択しか手は無かった。白攻めの状況でクイーンの交換はしたくなかった。展開の早さをふまえると白悪しと思われる。
Nxe7
21. d3 黒のポーンがd3に固定されないようにしなくてはならない。固定されるとa1ルークとc1ビショップを展開するのに多くの手数を必要としてしまう。
そのためそれを防ぐ手が必要となる。そしてNg4 Nc2 d3が対抗手として浮かぶ。 孤立ポーンを作りたくなかったが展開を優先させた。
Rhg8
22. Bd2 展開が遅れているため、展開優先で動かしていく。
f5
23. Rae1 開いているファイルを占拠する。間接的にe5ビショップe6ビショップe7ナイトを睨んでいる。
Kd6
24. b4 再び戦闘開始。
黒のさまざまな手b6 cxb4 c4 d4 f4 などの応手を予想しての手。
cxb4
25. c4 当初はcxb4であった。cxb4で孤立ポーンを二つ作ってもよかったが、(2個同時には守りにくい)妙手っぽい手を打つ。ここではa5 dxc4 d4 Bd4といった黒の応手に対応させている。
それぞれに狙いがあり、(ピースアップを含め)最低でもポーンダウンは免れると思われる。
気掛かりなのは、黒キングが中心に(エンドゲームに有効)いるのと、黒ポーンが結構攻め込んでいる事。
Bc3
26. Bxc3 読んでいなかった手で対応されたため、手が止まる。とりあえず取る以外手が無く、取る。
bxc3
27. cxd5 ここでも次にd4をやられると厄介なのでとる。ここらからはもう打てる手が限られてきた。
Bxd5
28. Nxd5 ...Nxd5に対してはNxf5 結果的には同じ形になりそう
Nxd5
29. Rxf5 とりあえずポーンを取り返した。c3ポーンが手強い状態。
c2
30. Bf7 ここでの黒の(予想の)応手としてNe3とRxg2+があげられる。(Rxg2+に関してはBf7を打った後に気が付いたのだが)
Ne3 Bxg8 Nxf5 Bxh7 Nd4はポーンアップするがナイトがd4に固定されると、クイーン側にいけない及び、クイーン側のポーンの前進ポーンのプロモートが阻止できない。
Ne3 Bxg8 Nxf5 Bb3 Nd4も固められてアウト。
気を付けないといけない手として、Ne3からのg3への攻撃、Nd1としたプロモートへの遮断。Nd4からのc1=QしてからのRxc1 Ne2+のフォーク。
狙いとしてはNe3 Rf6+ Ke7 Bxg7 Kxf6 Bb3でB+R vs Rでc2ポーンを取るか、
Ne3 Rf6+ Ke7 Re6+ Kxf7 Rxe3のあとK+R+Rでc2ポーンを取りに行く。
その他にはRxg2+ Kxg2 Ne3+ Kf3 Nxf5 Ke4。
Rxg2+
31. Kxg2 Rxg2+だったのでこのあと数手は決まった手で流れる。
Ne3+
32. Kf3 Kf2はNd1+でプロモートされる。
Kousuke.0さんの絶好手
ここでRxe3と取ってc1=Qと黒にクイーンを作られても、Rd5+ Kc6(Kc7) Re6+(Re7+)でパペチュアルチェック(永久手)で引き分けでした。
Nxf5
33. Rc1 黒がc2ポーンを守る手として、Rc8とNd4+が挙げられるが、
Rc8に関しては、Ke4でナイトを追い払ってからBb3。
Nd4+に関してもKe4でナイトを追い払うか、Ke4 Kc5 Bh5 Rc8 Bd1 (Kb4 Kxd4 cxd1=Q Rxd1)とポーンを取り返せる予定である。
Nd4+
0-1 Ke4 Kc5 Bb3 Re8+ Kf4 Ne2+
Ke4 Kc5 Bh5 Rc8 Bd2 Re8+ Kf4 Kb4 Bh5 Ne2+ Bxe2 Rxe2
Ke3 Kc5 Bh5 Rc8 Bd2 Re8+ Kd2 Kb4
Ke3 Ke5 Bb3 Rc8 Kd2 Nf3+
などとすべての手に共通して、c2ポーンを取ると同時に黒から他の白ポーンが狙われる。及び白の余計な手(ポーンで移動を封じたり守ったり)にはクイーン側の黒ポーンの前進がある。
Rxg2+を打たれた時点で負けを覚悟し、何とかなるかと続けてみたもののダメであった。本当はここが投了のしどきだったのかもしれない。
ange_beauteの頭ではここまでが限界。裸ナイトだけにした引き分けもあるかもしれなかったが、勝てない試合を長々と続けるより相手の強さを称えた投了。

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1.e4 e6 2.f4 d5 3.e5 c5 4.Nf3 Nc6 5.c3 Nh6
6.Na3 Nf5 7.Nc2 Be7 8.Bd3 Nh4 9.0-0 Nxf3+ 10.Qxf3 f5
11.exf6 gxf6 12.Ne3 Kd7 13.f5 Kc7 14.fxe6 Bxe6 15.Bf5 Bf7
16.Qg3+ Bd6 17.Qg7 Qe7 18.Bg4 Be5 19.Bh5 Be6 20.Qxe7+ Nxe7
21.d3 Rhg8 22.Bd2 f5 23.Rae1 Kd6 24.b4 cxb4 25.c4 Bc3
26.Bxc3 bxc3 27.cxd5 Bxd5 28.Nxd5 Nxd5 29.Rxf5 c2 30.Bf7 Rxg2+
31.Kxg2 Ne3+ 32.Kf3 Nxf5 33.Rc1 Nd4+ 0-1


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